注ぐ陽の光の中、それ以上に眩しかった貴女の姿。
忘れない・・・忘れる事など出来る筈のない。
今も瞼に焼き付いて離れない光景。
来る年も来る年もその姿を見る事が出来ると思っていた。
だけど、君はもう居ない。
もう、この世にいない。






誰よりもこの記憶に貴女を刻む







「・・・・・・」

泣いて叫べればどれ程楽になるのだろうか。
心に降り積もる悲哀はどうしようもなく自分を苦しめる。
この気持ちを吐き出そうにも声は出ない、感情を押し出せない。
忍でありながら人へ恋情を抱いた罰だというのだろうか。
ただ、苦しくて苦しくて。
ただ、貴女の面影を探す。
唯一無二の主として貴女を守ると約束したのに。
守れなかった私の腕で貴女はずっと私の身を案じて微笑み息を引き取った。
守らねば為らなかった我が身を責めずに私の無事を喜んで。
嗚呼、あの時死んでいれればこんなにも苦しむ事などなかったのに。
どうして、私が生き、貴女が死んだのだろう。
どうして、どうしてどうして。
幾ら、悔いようとも貴女が帰ってくる事はない。
今も尚心の奥底で貴女の私を呼ぶ声が聞こえる気がする。
そっと瞳を閉じて再び目を見開く。
行こう。
貴女の声はこの心で響く。
だから、貴女と共に貴女の敵を討ちに行こう。
そして、それが終われば貴女に逢いに行こう。
再び、貴女の笑みを見に行こう。

「―――――・・・・」

決して出る事のない声で貴女の名を呼び、誓った。
様、貴女の仇を討ち貴女の元へ再び参上仕りますと。
聳え立つ敵の要塞に向かって風の如き速さで駆け抜けていった。



嗚呼、貴女に逢えるならば何も怖いものなどない。
(どうか見ていてください。自分の為すべき所業を。)