「骸。いきなり呼び出して何用だ。私はできれば早く帰りたい」
「クフフ。そんなつれない事を言わないで下さい」

目の前で笑う変た・・・一応、仮に友人である骸は笑う。
だが、目の前の男は無言で睨めばこう口を開いた。

「では、早速本題に入りますが脱いでください。






変態撲滅委員会







「このっ・・・腐ったパイナップル変態野郎がっ!
いきなりさらりと何言いさらしてやがるっ!!死にさらせ!!」
「クハッ!!クフフ・・・は相変わらず短気なんですから」

思いっきり右の頬にストレートでパンチを決めたが変態の復活は早いらしい。
全く困ったものである。

「黙れっ!!歩くセクハラ大王がっ!!南の島へ帰れ!!」

再び顔面にパンチを決め込むがすぐに立ち上がる。
が、流石に顔面は効いたのか鼻からは鼻血がダラダラと出ている。
鼻血が出ているのは単に殴られたせいだけだと思いたい。
しかし、どこか恍惚とした笑みを浮かべて此方を嘗め回す視線に思わず悪寒が走る。

「ですが、。これは貴女にとっても悪い話ではないと思います。
貴女のその美貌を武器に信者をより深く信仰させて力として使う事だってできるんですよ!」
「何を誇らしげに話してるかは知らんがようは私の脱いだ写真を売り捌こうという魂胆だろうが。
どうせお前が運営資金を使い込み困って私のプロマイドを売り捌いて金にしようってだけだろうが」

大体、金も無いくせに高級料理だのスタイリング剤など無駄なものに金を掛けすぎなんだ。
それを殆ど部外者である私にだ。
この男どこまで性根が腐っているのだろうか。

「そ、それだけじゃありません!単に私が欲しいというのも理由にあります」

こいつ馬鹿だぁーーーーーーー!!!
はっきりと自分で変態だって認めたようなものじゃねぇか!!!
あまりの馬鹿さ加減に私は殴る事も忘れて立ち尽くす。
すると、この変態馬鹿パイナップルは続けて言った。

「隠し撮りで着替えている写真などは持っていますが流石に一糸纏わぬ姿は無いですし・・・グハッ!!」

犯罪に着手しまくっているこの男に思いっきり足を振り上げて振り下ろした。
もろ脳天を直撃したそれに骸は床と接吻を交わす。
しかし、私の怒りはそこで収まらずそのまま何度も骸を踏みつけた。

「貴様・・・ネガを出せ。ネガを。
そして、今すぐカメラとかそういった類のものを全て始末しろ。
さもないと男から女に即座に性転換させてやる。さっさとしろ」

今までにない低い声でそう脅してやれば苦しみながらも電話を掛けた。
すると、数分して千種がやってきてネガを差し出した。
私はそれをその辺にあったライターで跡形もなく燃やす。

「で、話がそれだけなら私は帰るぞ」
「ま、待ってください!!!」

まだ何かあるのかと今にも出て行こうとしていた私は嫌々ながらも振り返る。
すると、骸はこう告げた。

「どうか私の伴侶になってください!!!それなら何をしても文句は言われないのでしょう?」

嗚呼・・・本当に・・・この男は馬鹿である。
思いっきりにっこり微笑みながら相手を油断させて私は助走をつけて思いっきり骸の顔に飛び込んだ。
膝が完全に食い込んで骸はその場に倒れた。
私はハンカチで膝を拭き、無言でその場を後にした。
その夜、自宅にて風呂に入ろうとした私が浴室を開けると・・・

「クフフ。待っていましたよ。。さあ、愛を深め合いましょう」
「・・・・・・」

真っ裸のその男に私は迷わず蹴りを入れた。

「グハァッ!!!」



変態撲滅委員会またの名を変態被害者の会。
(リボーン。綱吉。あのパイナップル殺そう。)
(え・・・?ええっ!?)