「ハイ。どーぞ」
はそういって色とりどりのお菓子をテーブルに置いた。
どれも美味しそうで思わず皆はお菓子に釘付けになった。
GARNET MOON
第二十二話 ティータイム&最強伝説浮上?
「うわぁ〜すごいな。どれも美味しそうだぜ!お店で売ってるのみたいだ!」
そういって星矢はケーキを素手で掴もうとした。
その手を瞬が眉根を寄せて払った。
「もう!!星矢!だめだろ?ごめんね。さん」
「ふふっ、いいのよ。ハイ、お皿。星矢くん、好きなの取っていいわよ」
「へへっ!サンキューさん!」
そんなやり取りをしながら皆に菓子が渡ったところでも席に着いた。
「ところでさんはいったいいくつなんだ?」
星矢は遠慮なくずかずかと聞いた。
その遠慮のなさに思わず瞬と紫龍は殴った。
「星矢。今のは少し女性には失礼だと思うぞ」
「そうだよ!!本当に星矢はデリカシーがないんだから!」
「だからって殴ることないだろ!!」
その様子には微笑した。
「別に気にしなくてもいいわ。私は17歳よ」
「え!?17歳!!??」
「そうなんですか?俺はもっと上かと・・・」
氷河でさえ驚いた。
「僕も。さんってすごい大人っぽい感じがあるから。ねえ、兄さんもそう思わない?」
いきなり弟に話を振られた一輝はなんと答えていいのかわからず
とりあえず「ああ」といって同意した。
「そうかな?でも、カミュには星矢君たちと同い年だと思われたよ?」
「あれは・・・だな・・・」
どうにも気恥ずかしそうにカミュが口篭るとミロがケーキを頬張りながら目を丸くする。
「そうだったのか!?俺はあんまり年とか考えてなかったな〜」
「でも、私ミロって十代だと思ったし・・・」
はそう呟くとミロは思わずケーキに顔を突っ込んだ。
「な、なんでだよ!?」
「ミロ・・・顔を拭いてから喋った方がいい・・・」
生クリームだらけの顔を見兼ねたカミュはそういってティッシュを手渡した。
「だって最初にいきなり抱きつかれたりしたしさ〜・・・」
その言葉に一同の動きがぴたりと止まった。
「ミロ・・・・あなたはそんなことを・・・」
紫龍が静かに呟く。
「ミロ・・・そうかお前はそのようなことをしていたのか・・・」
「ええっ!?カ、カミュ!?」
ミロは沸々と伝わってくる長年の親友の怒りの小宇宙を感じ、椅子から立ち上がった。
「そんなことをいきなり女性にするなんて!!」
瞬にいたってはもうすでにチェーンが手に用意されている。
「ま、まて!!あれは別に悪気があったわけじゃあ・・・」
「我が師カミュの親友である貴方だとしても許すわけにはいかない」
氷河、ここにカミュは関係ないような・・・
そりゃあ、親友だけど・・・
「ミロ!女性にいきなりそういうことするなんて!!」
「星矢!おちつけ!!話せばわかる」
「問答無用!」
そういって皆がミロを攻撃しようとした途端、凄まじい怒りに満ちた小宇宙が椅子に座っているからあふれ出した。
「ストーーーーーーーーーップ!!!」
がそう言葉を発した途端、皆は床に叩きつけられそうなぐらいの圧力を感じた。
「うおっ!!」
「うわぁ!!」
そんな言葉を皆が発した。
「折角綺麗になった人馬宮を破壊する様な喧嘩はやめなさい!本当に片付けるの大変だったんだから!」
そう言うとは静かにお茶を飲み始めた。
その瞬間、皆は圧力から解放された。
面々は顔を見合わせて一体何が起こったのかと思案する。
「今のは・・・」
「。お前、サイコキネシスも使えたのか?」
ミロのその声にきょとんとした表情を浮かべては皆を見る。
「・・・へ?私、そんなの使った?」
その言葉に一同は再び固まる。
「無意識?」
「へ?え?」
「、今、お前はサイコキネシスを使ったんだぞ?俺たちに」
「嘘!?うわぁ・・・また特殊能力増えちゃったよ」
「増えちゃったって・・そんなに軽くていいのか?」
星矢は思わず漏らし、
「さんってもしかして聖域最強?」
瞬がそう口走った。
「あはは。そんなことはないって」
「「(十分あると思うが・・・。)」」
そんなお茶会が終わると皆はそれぞれ目的の場所へと向かった。
は人馬宮で一人片付けをしていた。
「楽しかったなぁ〜!!色々あったけど!!」
そう思い片付けを追え、ソファに身を沈ませた。
そして、思わずはそのまま眠ってしまう。
夜の闇と共に・・・
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